呼吸器内科後期研修カリキュラム

大学院コース呼吸器内科専門医コース

1.大学院コース

大学院に入学し、呼吸器内科に関連した領域の研究を行う。大学院コースは2年間の初期研修の後、大学院に進学して研究に従事するコースです。

研究領域は腫瘍学、分子生物学、生理学、病原微生物学などが含まれ、主に実験室で行う基礎的研究と、症例の経過や疾患に関連する臨床的な研究が行えます。

臨床研修を継続しながら、大学院コースを選択する事も可能です。4年にわたり基礎・臨床研究の楽しさを経験し、4年間で医学博士の学位を取得することを目標にします。学位の取得後は国内・海外留学や臨床医療を継続するかなどが選択できます。大学院コースでの研究の指導は、3名の研究スタッフが行います。

2.呼吸器内科専門医コース

附属病院、学会認定研修施設に勤務して臨床研修を継続する。

 私たちの施設は、呼吸器関係では呼吸器内科、気管支鏡、細胞診、臨床腫瘍の認定施設です。専門医は内科指導医、呼吸器指導医、気管支鏡指導医、細胞診指導医、臨床腫瘍専門医、インフェクションコントロールドクター、レーザー専門医が在籍しています。

臨床研修は、1名の主治医とともに指導医1人以上を含む4-5名でのグループ診療をしており、研修医は数人の主治医となって活躍してもらいます。診療はグループで担当する患者全員を対象とします。指導医および主治医グループのスタッフによる指導のもとで、呼吸器内科に必要な治療手技や検査手技を修得していただきます。また、診療に必要な知識を深めるために、毎日のグループ回診、症例検討会が定期的に行われます。

到達目標

呼吸器内科医としての診療レベルに到達すること。
日本内科学会・感染症学会・呼吸器学会・呼吸器内視鏡学会・アレルギー学会認定医/専門医制度の主要項目を修得する。


研修内容及び方法

病歴・診察より臨床的問題をみつけだし、その解決のためにどのような検査が必要となり、どのような治療が必要となるかをトレーニングする。

修得内容

  1. 病歴聴取、身体所見、診断、治療
  2. 基本的手技: 採血、点滴確保、血液ガス、胸腔穿刺、中心静脈カテーテル挿入、喀痰グラム染色鏡検
  3. 気管支鏡実技(気管支肺胞洗浄、生検を含む)
  4. 感染症の免疫診断、遺伝子・細菌・ウィルス診断修得
  5. 胸部レントゲン、胸部CTなどの画像読影と診断
  6. 呼吸機能検査法の修得
  7. 個体の免疫機能測定法修得
  8. 感染症に対する原因検索のための検査の進め方
  9. 抗生剤の適切な使用法の修得
  10. 急性呼吸不全の診断・治療・管理、呼吸管理(人工呼吸器、NIPPV導入、管理を含む)、気管内挿管
  11. 慢性呼吸不全(慢性閉塞性肺疾患など)の診断・治療・管理
  12. 気管支喘息の診断・治療・管理
  13. HIVをはじめとする免疫不全疾患の診断・治療・管理
  14. サルコイドーシス・肺肉芽腫症等の診断・治療・管理
  15. 睡眠時無呼吸症候群をはじめとする睡眠呼吸障害の診断・治療、ポリソムノグラフィ検査の修得
  16. 間質性肺疾患の診断・治療・管理
  17. 肺血栓・塞栓症、肺高血圧の診断・治療
  18. 肺癌の診断・治療・管理
  19. 肺結核・非定型抗酸菌症の診断・治療・管理

学会活動などを通じた臨床研究法の修得

  • 研修1年目
    院内研究会、地方会、研究会などでの発表
  • 研修2年目
    全国学会、国際学会での発表
  • 研修3年目
    全国学会、国際学会での発表、論文発表

専門医の取得

各専門医の受験資格は下記の通りとなります。

呼吸器内科専門医認定内科医を取得した後に日本呼吸器学会の認定施設で3年間研修すること。
細胞診指導医医師・歯科医師資格取得後5年以上で日本臨床細胞学会会員歴3年以上。細胞診断学ならびに細胞病理学に関する論文3篇以上。
呼吸器内視鏡認定医学会の会員歴5年以上で、過去5年間に術者又は助教として従事した気管支鏡経験症例計150例以上。必要業績単位数は50単位以上で、研究業績、2回以上の総会出席および1回以上の気管支鏡セミナー出席。
臨床腫瘍専門医2年以上継続して臨床腫瘍学会員で認定内科医であること。初期研修を終了した後に5年以上のがん治療の臨床研修を行っていること。研修認定施設において、 2年以上の臨床腫瘍学の臨床研修を修了した者。